陶器を知る>やきものの絵柄
- 唐草
- 青海波(せいがいは)
- 武蔵野
- 菊割
- 小文(こもん)・地文(じもん)
- 祥瑞
- 瓔珞文
- 雲錦手
- 春秋
- 唐子
- 一閑人
唐草(からくさ)
唐草は特定のつるではなく、葉や茎、つる植物が伸びたり絡んだりした形を表した、
延命の象徴の文様です。
古代ギリシアの神殿などの遺跡に見られる草の文様が原形だと言われており、
シルクロードから日本に伝わりました。
多種多様な唐草文様があり、花の種類によって牡丹唐草、菊唐草などと呼ばれます。
なかでもタコ唐草文様は有名で、つるが絡み合う様子がタコの足の吸盤を思わせるところからその名が付きました。
多種多様な唐草文様があり、花の種類によって牡丹唐草、菊唐草などと呼ばれます。
なかでもタコ唐草文様は有名で、つるが絡み合う様子がタコの足の吸盤を思わせるところからその名が付きました。
青海波(せいがいは)
半円形を互い違いに重ねて「波」や「鱗」をあらわした文様です。
「無限に広がる穏やかな波に未来永劫と、平和な暮らしへの願い」を込めた
吉祥文のひとつで、古くから愛用されています。この文様の由来は諸説ありますが、
ペルシャからシルクロードを経由して伝わったとされています。
江戸時代には青海波を巧みに描き「青海勘七」と呼ばれた漆工が広く普及させたと言われています。
武蔵野(むさしの)
萩や薄、女郎花などの秋草が一面に生い茂る野原である武蔵野の風景と高い山がなく、
遮る物がなく見える月を「月は草より出でて草に入る」と和歌などに詠まれてきました。
この侘しさを伴う風景を叙情的な文様にしています。
菊割(きくわり)
菊の花をモチーフに、菊の花弁のような形に仕上げます。
中国の四君子のうちの一つである菊は、君子を象徴とする花で、それが日本に伝わり、器の題材になっています。
格子(こうし)
麻・麻の葉(あさ・あさのは)
千筋(せんすじ)
十草(とくさ)
植物の「木賊(とくさ)」からきている絵柄。
千筋と似ていますが、千筋と違い、節があるのが十草の特徴です。
麦わら手(むぎわらで)
平行な縦縞で、その模様が麦の穂のように見えることから、麦藁手(むぎわらで)と呼ばれています。
網(アミ)
駒筋(こますじ)
市松
千鳥
七宝(しっぽう)
七宝文様は、同じ大きさの円の連続の列の上に円の4分の1ずつ重ねることで、菱のような形と花びらのような形の組み合わせが並ぶ文様になっています。
七宝とは①「金」②「銀」③「瑠璃」ラピスラズリ④「玻璃 」水晶 ⑤「硨磲(しゃこ)」白珊瑚やシャコ貝 ⑥「珊瑚」血赤サンゴ ⑦「瑪瑙(めのう)」を指します。
七宝文様は円満を意味します。とても縁起がよく、人の御縁や繋がりは、七宝と同等の価値がある事を示している柄でもあります。
小文(こもん)・地文(じもん)
細かな柄で埋め潰してあるもの。七宝や格子などのほか、桜や梅など多種多様なパターンがあります。
祥瑞(しょんずい)
「祥瑞」は吉兆を意味します。中国明代末期の茶陶染付磁器に「五良大甫 呉祥瑞造」の銘があるところからこの名称がつけられました。器面全体に丸文つなぎや亀甲などの図柄を染付で地文のように細かく描きこまれています。
瓔珞文(ようらくもん)
「瓔珞」とは古代インドの上流階級の人々が珠玉や貴金属を編んで頭や首や胸にかけて身に着けた装身具のことです。吉祥を表す絵柄です。